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圧縮する
必要な物
EPWING/電子ブック形式辞書
EB library (Win32版)
導入については「EB libraryの導入」をご参照下さい。
EPWING/電子ブック形式の辞書データは、画像や音声データを持っていることもあり、MI系Zaurusで利用できたPDIC形式の辞書ファイルと比較するとずっと大きい物が多いようです。そこで、辞書ファイルを圧縮して利用することで、限られたストレージを有効に利用することができるようになりますし、より多くの辞書を搭載することができるようになるでしょう。
辞書データは圧縮すると任意の副本の削除や任意の索引データ、画像・音声データの削除を行えなくなるので、これらの作業が終わってから圧縮を行うようにしましょう。辞書データを圧縮するにはまず、CD-ROMの「CATALOGS」ファイルのあるフォルダをカレントディレクトリとしたコマンドプロンプト・DOSプロンプト・ターミナルにて、
ebinfo |
とします。例えば、岩波書店 生物学辞典第4版の場合、ルートディレクトリに「CATALOGS」があるので(この点は大抵の辞書で同じ)、CD-ROMドライブがQドライブだとすると、
C:\>Q: Q:\>ebinfo |
ってな具合です。UNIXのターミナルではCD-ROMを/mnt/cdromにマウントしているとすると、
% cd /mnt/cdrom % ebinfo |
ですね。すると、辞書の情報が以下の様な感じで出力されます。
disc type: EPWING character code: JIS X 0208 the number of subbooks: 3 subbook 1: title: 岩波 生物学辞典 第４版 directory: honmon search methods: word endword menu copyright font sizes: 16 24 30 48 narrow font characters: 0xa121 -- 0xa326 wide font characters: 0xa121 -- 0xb846 subbook 2: title: ウイルス分類表／生物分類表 directory: classify search methods: word endword copyright font sizes: 16 24 30 48 narrow font characters: 0xa121 -- 0xa326 wide font characters: 0xa121 -- 0xb846 subbook 3: title: 付録 directory: furoku search methods: menu copyright font sizes: 16 24 30 48 narrow font characters: 0xa121 -- 0xa326 wide font characters: 0xa121 -- 0xb846 |
この出力から、生物学辞典第4版は「岩波 生物学辞典 第４版」「ウイルス分類表／生物分類表」「付録」という三つの副本(subbook)を持っており、それぞれのデータファイルは「honmon」「classify」「furoku」というディレクトリに納められていることが分かります。というわけで、これらのディレクトリと「CATALOGS」ファイルをHDDの作業ディレクトリへコピーします(必要ない副本のデータはコピーしなくても構いません。ただし、その場合はebrefileやcatdumpを用いて「CATALOGS」ファイルを編集する必要があります。「任意の副本の削除」を参照)。コピー後、ReadOnly属性は外しておきます。その後、作業ディレクトリをカレントとして、
ebzip --compress --force-overwrite --level 5 もしくは ebzip -z -f -l 5 |
と入力すると、level 5で辞書が圧縮されます。作業ディレクトリがC:\tempの場合(DOS/Windows)、
C:\>cd temp C:\temp>ebzip --compress --force-overwrite --level 5 |
で、作業ディレクトリが~/tempの場合(UNIX)は、
% cd ~/temp % ebzip --compress --force-overwrite --level 5 |
となります。これで作業ディレクトリ下の辞書ファイルは圧縮され、最大で1/3程度にまで小さくなります。生物学辞典の場合、標準で145MBのところ、最高レベルで圧縮すると31.4MBにまで縮小できます。
注意
EPWINGと言っても、現在のところV1〜V6まであり、V4〜V6ではこの圧縮とは異なる圧縮方法でデータが小さくされており、そのようなデータはこの方法では圧縮することができません。V4、V5の場合(岩波書店 広辞苑第5版など)は一旦展開されて圧縮されます。V6については情報を持ち合わせていません(V6形式の辞書があるのかどうかも存じません)。ただ、圧縮形式の変更による高圧縮対応がなされているとのことなので、展開できないのかもしれません。
展開する
必要な物
圧縮されたEPWING/電子ブック形式辞書(上記ebzipによる圧縮以外にもEPWING V5の圧縮形式も展開可能)
EB library (Win32版)
導入については「EB libraryの導入」をご参照下さい。
まず、安全のため、ひとまず辞書データを作業ディレクトリにコピーします。コピー後、作業ディレクトリをカレントとして、
ebzip --uncompress --force-overwrite もしくは ebzip -u -f |
とします。作業ディレクトリがC:\tempの場合(DOS/Windows)、
C:\>cd temp C:\temp>ebzip --uncompress --force-overwrite |
で、作業ディレクトリが~/tempの場合(UNIX)は、
% cd ~/temp % ebzip --uncompress --force-overwrite |
です。これで作業ディレクトリ下の辞書データは展開されます。 [an error occurred while processing this directive]
