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残日録

[115] 06/27/2000
 25日に、世界湖沼会議学生ネットワークの立ち上げシンポジウムが開催された。
内容的にはほぼ成功と言えると思う。
しかし、集まった人間の偏りや、生態学者側の代表がとても生態学者の代表としてはふさわしくない(でも他に人がいないのだが)など、色々と問題はあったと思う。
次回からは改善していきたいものである。

 同じく25日は総選挙の投票日だった。
静岡では1区が激戦だったが、僅差で上川陽子氏が当選した。
しかし、この人の当選が本当に正当なものか疑問である。というのも、自民党?から除名されたことを情に訴えるような戦略や、ただ女性というだけで女性票を集めたことがこの結果には大きく影響しているはずだからだ。
これは小渕優子氏にも言えるし、民主党の都市部の風で当選した方等にも言える。特に小渕氏は傀儡というか、操り人形にならないか心配である。

[114] 06/11/2000
 先日、大学の生物学実験でカエルの初期発生の観察をしましたが、同級生の無能さには呆れます。
カエルの卵の観察に、光学顕微鏡(所謂普通の顕微鏡)を使おうとするんですから。光学顕微鏡は光が透過するような薄くスライスされた薄片状のものの観察に適しているという特性に対する理解が全く無いようです。
高校の時に生物を選択していなかった人もいるので、そういう人達はまあ仕方のない面もあるかもしれませんが、それでも酷い。
いくら生物を選択していなくても、1年の時に使っているのでそれぐらい分かっていて欲しいものです。
いかに自分の頭で考えていないかがよく分かる。

[113] 06/05/2000
 なーんか、最近のマスコミはムカつく。
というのも、例の森首相「国体」発言ね。
まあ、「神の国」発言は明らかに問題だったのでいいんだけど、今回の発言はどー考えたって「国家の体制」という意味で使ってるのに、「国体とは戦前の天皇中心の国家体制のこと」と断定して報道してるところがあるし。
別にそういう風に使われていた、って言うのは問題無いんだけど。
先日の石原発言も、断定できそうもないのに「三国人は戦後の混乱の中で朝鮮や中国の方々指す差別的な呼称」と断定していたし。
勿論それらの発言に全く問題が無いとは思わないが、それよりもこのようなマスコミの姿勢の方がもっと問題ではなかろうか。

 さて、先日、理科教育における動物実験について(元々は別の話だったんですが)ある人とメールでやりとりしたのですが、今日、高校時代の友人からのメールで、「動物愛護を訴えるパネル展」とやらを手伝ったという話を聞いたのでその話をちょっと。
さて、先のパネル展がどうかは知りませんが、こうした動物愛護運動からは現代の生と死からの乖離、生命観の欠如とでもいうべきものを感じる。というのも、動物愛護運動はそもそも我々が牛や豚、魚をとんでもなく沢山、そして今では無駄が出るほど、殺して食べているという事実を無視している、もしくは分かっていないと思うからである。動物愛護、動物愛護と言うが、じゃあ、先に挙げた動物はどうして殺して食べていいのか、愛護の対象はどうして殺したり傷つけたりしてはならないのか、はっきりさせなければならないが、大抵は「鯨は貴重だから、人類と同じ哺乳類だから、賢いから、大事にしましょう」などとほざくのと同次元の話しかしていないのが現実である。勿論、人間は動物を殺して食っていかないと生きていけない。
だから、私は動物を殺す、傷つけることを否定しない。
それを否定することは自らの生存を否定することになるからだ。
大事なのは自分が「動物を殺して生きている」ということを認識することである。現代では自分が手を下さないためにそれを意識できていないのではなかろうか。
そこで先の動物実験の話に戻るわけですが、教育や研究の都合上、無駄にしさえしなければ、どんどんやるべきだと思う。
無駄になるぐらいならやらない方が良いのですが、人間の精神の発育にとって「殺す経験」とその「罪の意識」が必要であると考えているので、少なくとも一度はやっておいた方が良いと思います。
無駄にしさえしなければ、日々無駄にしている動物実験よりも食事の方がずっと罪は重いでしょう。
どうも、動物愛護を唱えている方々は、こうした理科教育的側面や生命観を理解していない文系人間が多いと思うのは気のせいでしょうか。
動物愛護を唱えるぐらいなら家畜、魚類の消費を減らせと言えというのは変な考えでしょうか。
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