幾霜::残日録::2005/02/27 (日)

 

移籍先を探しています。系統樹推定法やメタバーコーディング法などに詳しい研究者を探している方がおられましたらご一報下さい。

2005/02/27 (日)

「報道」それ自体が犯罪を誘発する可能性 [妖精現実] - 16:05:49

 この単語を認識した瞬間に私の脳内には「オレオレ詐欺」という単語が思い浮かびました。もちろん、報道されなかったらされなかったで注意の喚起もされないわけですから報道すること自体は悪いとは思いませんが。
 PCのセキュリティホールは開発ベンダに一定の猶予期間を与えてから公表するのが常識となっていますが、社会的セキュリティホール報道でも周知期間を設けるなどの措置を考えよう、などと議論の展開の仕方は考えられるわけで、是非とも報道関係者にも考えていただきたい題材ですね。

Rのメッセージ日本語化 - 15:41:14

 急速に進展中。筑波の岡田先生の作業によりブラウザでフォームを編集するだけで翻訳に自由に参加できるようになっています。Rcmdrのメニュー翻訳も同様の機構作ろっかなー。

閑散 - 13:48:18

 修論・ドク論の時期が過ぎたからか、大学に人が少ないですねぇ。卒論はまだなんですけど・・・。ま、ここの卒論は無いようなものやからええんか。静大とはえらい違いだ。

BEAST v1.2 [PhyCom] - 11:31:17

 Javaなべいぢあん系統推定ソフトがバージョンアップ。なんかえらい機能が増えとるなぁ。開発中の機能も面白げ。久々に使ってみたいところではある。

ニッポン放送はライブドア傘下になったら価値低下するか - 10:24:41

という点は「フジサンケイグループから爪弾きにされてしまうなら」少なくとも一時的に低下するのは間違いないと思います。それが可能か、正当かはともかく。また、もしライブドアが経営的圧迫に堪えて長期保有し続けた場合にはどうなるかは分かりません。そもそも新株予約権発行が正当か否かを判断する際に「乗っ取られた場合とそうでない場合の企業価値の変化」を考慮すべきか、さらには今回それができるのか、がかなり疑わしい。「ライブドアの乗っ取り手続きの正当性」を考慮すべきか否かも個人的には疑問です。それとこれとは別個に審査すべきなんじゃないでしょうか。考慮するとしても「卑怯or想定外の制度利用ではあるが不当とは言えない」のではないかなぁ。フジ・ニッポン放送側もライブドアがやったように証券取引等監視委員会と東証に調査を依頼すればいいのに。やらない(orできない)のは不当ではないと認めているようなものだと思うんですけど。
 あ、最初はライブドアの側にも不利な話か批判でもするかと思ったのに最初だけやん。むぅ。俺ってライブドアそんなに好きやったっけ?

続・西正批判 - 10:02:33

 さっきの文を書いていてやつのことを連想したので名前で検索したらデジタル放送:民放キー局系BS放送にマス排の全面緩和をがヒットした。前にも読んだけど今回の騒動で彼が言っていること(その1)(その2)を踏まえてもう一度読むとかなり笑える。

昨年の暮れ以来、放送局の株式が第三者名義で保有されているケースが続々と明らかになり、早急に是正することが求められている。マスメディア集中排除規制、いわゆる「マス排」に違反しているからという理由だが、法規制の制定時とは異なり、携帯やネットなど、メディアの多様化が進んだこともあって、テレビ放送の影響によって言論が偏重する懸念の度合いが変わってきていることは間違いない。 (強調は筆者)
と、もっともらしく規制を撤廃してもいい理由を挙げる西君。
米国のメディアビジネスとの大きな違いの一つは、日本の場合には地上波放送の比重が、他の放送事業と比べて非常に大きいということである。NHKはもちろんのこと、民放としても法の縛りがあるか否かとは別次元の問題として、ユニバーサルサービスを志向している。その理由として、電波が公共の資源であるとの考え方があり、地上波放送はライフラインの一翼を担う公共性の高い事業として認識されている。 (強調は筆者)
出た! ご都合主義。規制撤廃論では「メディア多様化でテレビの影響力は下がっている(から問題無い)」と言いつつライブドア批判では「地上波の放送に占める比重は大きくて公共性が高いからマネーゲームの対象とするのは良くない」だってさ。なんだこのダブルスタンダードは。

地方局が自主制作する番組は、個別局単位で見れば数としては決して多いとは言えないが、系列を通して見れば、良質なドキュメンタリー番組などが非常に数多く作られている。残念ながら、全国ネットで放送されるチャンネルが一つしかなく、それが視聴率を意識したものにならざるを得ないため、視聴する機会を得られずに埋もれてしまっているのが実情である。
ニッポン放送の株式を取得した理由として、シナジーという言葉を連発していた。この場合のシナジーとは何を指すのか。「命がけ」である割には、非常に不明瞭な印象しか受けなかったのが残念である。
地方局でなくとも多くのコンテンツが放送局には埋もれているんでないかい? 想像力の貧困か、はたまた不勉強のなせる技か。ネット配信によって市場で入手不能な知られざる名作が日の目を見る可能性があるなど、音楽配信関連やP2P/Winny問題関連で既に散々議論され尽くしていると思うんですけどねぇ。もはやネックは広帯域環境の普及とネットの社会への浸透のみ。それも時間の問題でしょう。問題は時間が解決する。だから今のうちにコンテンツを用意しとこう、ってことでしょう。たぶんそれだけ。それで十分と見るか不十分と見るかは見方が分かれるでしょうけど。

 あと、マス排規制撤廃論の記事とは関係無いけど、
今回の参入のために800億円もの資金を調達したのであれば、それが生み出す果実についてのプランが無いということでは済まされない。結果として高騰した株式を売りぬくためではないと言う。それなら長期保有の目的を明らかにすべきである。
と言いつつ新株予約権大量発行では同じこと言わないのね。また出たよダブルスタンダード。説明するにしてもせいぜい株主と提携希望先のフジ・ニッポン放送経営陣だけでいいはずだし。ま、テレビで言っていることしか多分考えてないんでしょうけど。で、それが十分と見るか不十分と見るかという話にまた戻るわけだ。それは結局、これまでの「放送と通信の融合」を目指した失敗の原因と、その時と今との状況の違い(特にネット環境の普及)を十分理解・実感しているかという違いなんじゃなかろうか。これも一種の世代間格差かもしれませんね。

追記 - 10:07:33
 しまった。毎日は見ないとかゆーとったのに見てしまった。あまつさえリンクまで。ま、直リンだからいいや(おいおい)。

追記 - 10:46:00
 しかしなんだこの「と思われる」の連発は。仮定に仮定を重ねて推測に推測を重ねまくり。まぁ人のことは言えませんがプロだろうに。

産経新聞の偏向報道 - 09:01:45

ニッポン放送株問題 市場の課題、浮き彫りに
 ライブドアの時間外取引の問題はあげつらうくせに自陣営の新株予約権発行の問題点の指摘はホリエモンの「著しく不公正な方法による新株予約権の発行にあたる」のみ。何故不公正な可能性があるのかの説明一切無し。しかし記事のタイトルは『ニッポン放送株問題 市場の課題、浮き彫りに』。市場の課題を取り上げるなら新株予約権問題の方が遙かに重要だと思うんですけど。ライブドアのやり方は不公正かもしれませんが資本主義に反しているとまでは言えないと思う。大量の新株予約権を安価に発行することは明らかに市場原理と資本主義を否定している。これが認められたら村上ファンドが批判したように日本の株式市場の信用と存在意義が著しく損なわれかねない。「社会の公器」が聞いて呆れる。
 おそらくライブドアが買った価格でフジ側が株を買い取ることになって終了か、ニッポン放送だけライブドアの傘下になって終了(これライブドアにとっては負けに等しいから多分無い)となるでしょうけど、こういう偏向報道がなされうる(それに完全には無くならない)から、メディアどうしは常に監視しあう、馴れ合いの無い関係にならなくてはならないと強く感じました。
 私は馴れ合いメディアなんて要らない。様々な視点を提供してくれる様々なメディアが欲しい。そういうニッチ(?)な要望に応えていくことがマスメディアの生き残りの鍵だと思うんですけどねぇ。

VAIO LXのLCD修理に重大疑惑 - 03:06:19

 同じパネルを採用した他製品で不具合のため無償修理の対象となっているのにSONYは有償修理しか受け付けないそうです。流石、これこそSonyStyle(笑)。ま、ホントかどうか知りませんが。

Multistep-Multiscale Bootstrap Resampling - 02:55:31

 RjpWikiのなんでも掲示板に日本人の修士課程の方が開発されたというpvclustなるパッケージで知る。ほへー。系統樹の分岐の信頼性評価に使えるのかな。parametric bootstrapと併せて勉強しとかなあかんなぁ。

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