2014/06/17 (火)
◆ [Bicycle|Mobile|Software] 日本語表示可能で等高線情報ありのOpenStreetMapデータを作成する - 23:04:47
こちらで提供されている、「データ自作用設定ファイル類」を利用して、ローマ字表記に変換していないデータを作ります。ドキュメント通りの環境を整備してからやって下さい。配布ファイルを作業フォルダに展開し、splitterとmkgmap (Unicode版をダウンロードして下さい)もjarファイルが作業フォルダ直下になるよう配置します。次に、tmz.argsをテキストエディタで開いて、code-page:932が#でコメントアウトされているので、#を消してコメントアウトを無効に(つまりcode-page:932を有効に)します(mkgmapの--code-pageオプションが効かないようなので)。さらに932 (Shift-JISの意)を65001 (utf-8の意)に書き換えます。
上記が終わったら、作業フォルダをカレントフォルダと仮定して、下記のコマンドを実行します。
wget --progress=dot:mega -O japan.osm.pbf http://download.geofabrik.de/asia/japan-latest.osm.pbf
mkdir OSM_japan
cd OSM_japan
java -Xmx2000M -jar ..\splitter.jar --keep-complete=true --description="OSM Japan" --max-nodes=1000000 --search-limit=10000000 --mapid=63310001 ..\japan.osm.pbf
cat ..\tmz.args template.args > japan.args
java -Xmx2000M -jar ..\mkgmap.jar --max-jobs -c japan.args ..\tmz.typ ..\contour\5327*.osm
なお、等高線データのダウンロードと変換は済ませている前提です。等高線が要らない場合はmkgmapの実行時「..\contour\5327*.osm」を引数に与えなければ、等高線なしのデータができます。
追記 - 2014/06/18 03:58:03
Unicode版mkgmapで作成した場合、非Unicode版mkgmap最新版で作成した場合、非Unicode版mkgmapでcodepage:932で作成してからutf8gmapでバイナリのcodepageを932から65001に書き換えた場合の3通りが作成可能なので、これからテストします。indexの作成部分が違うだけだと思いますが、どんな違いがあるかは実際にeTrexに入れてみないとわかりません。また明日。
追記 - 2014/06/18 04:03:42
mkgmapの更新履歴に「Merge the unicode branch.」とあるので、最新版はUnicode版になっているようです。
追記 - 2014/06/18 11:31:00
最新版で最初からcodepage:65001でうまくいきました。
追記 - 2014/06/20 18:51:30
*.argファイルのname-tag-listは以下のようにしましょう。
name-tag-list:name:ja,name,name:ja_rm,name:en,int_name
追記 - 2014/06/20 19:01:18
海岸線が正常に生成されなかったら、mkgmap配布サイトのprecompiled sea fileを使いましょう。執筆時点ではsea_20140511.zipというファイルです。*.argファイルで以下のように指定します。
precomp-sea:sea_20140511.zip
もちろん、generate-seaは消して下さい。
◆ [Bicycle|Mobile|Software] Garmin GPS用の無料地図について - 19:26:40
以下のものが使えます。
●Garmin用変換済OpenStreetMapデータ
既に十分な道路をカバーしていると思います。時々更新もされています。
●Yahoo!地図と地理院地図をJNX形式に変換
再配布に制限があるため、自前でプログラムを動かして作成する必要があります。私は特に必要とは感じませんでした。OSMで十分ではないかと思います。ただし表示は綺麗です。山登りをする方は地理院地図の等高線入り画像地図を入れておくと役立つかもしれません。
◆ [Bicycle|Mobile|Software] Garmin eTrex 30 海外版のJNXマップ対応化と日本語化 - 19:20:43
Windows 8.1で確認しています。異なる環境では適宜読み替えが必要です。
●JNXマップ対応化に必要なもの
Firmware
Firmware Patcher (ページ内の「The patcher can be downloaded here」からダウンロード)
●JNXマップ対応化の手順
0. 作業フォルダを作成
1. Firmwareのファイルを作業フォルダに置く
2. Firmware Patcherの配布ファイルを展開して得られるファイル群も作業フォルダに置く
3. FirmwarePatcher.exeを起動してパッチを当てる(チェックは入れない)
4. eTrexをPCにUSB接続(仮にFドライブとする)
5. パッチ済の「〜_Patched.gcd」をF:\Garminにコピー
6. コピーした「〜_Patched.gcd」を「gupdate.gcd」にリネーム
7. eTrexを取り外す
8. eTrexの電源を入れると自動的に更新される(電池容量に注意)
Garmin GPSのファームウェアは、アップデート用ファイルがあっても、バージョンが同じだと更新されません。FirmwarePatcherでバージョン番号を操作することで騙すことができます。ただし、大きな値にしてしまうと将来の更新時に支障をきたすかもしれないので十分注意して下さい。
●日本語化に必要なもの
TTF形式の日本語フォント (ここではMigu-1Cを使用)
XOR暗号化コマンド (ここではXorを使用)
日本語メニューファイル (Japanese.gttという名のファイル。自力で作成するか探す)
●日本語化の手順
0. 作業フォルダを作成
1. XOR暗号化コマンドの配布ファイルを作業フォルダに展開
2. Migu-1Cの配布ファイルからmigu-1c-bold.ttfとmigu-1c-regular.ttfを展開
3. 2のファイルを作業フォルダに置く
4. エクスプローラで作業フォルダを表示し、Shift+右クリック
5. 「コマンドウィンドウをここで開く」を選択
6. 表示されるコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行
.\xor migu-1c-bold.ttf 006-D0952-05.bin 0x76
.\xor migu-1c-regular.ttf 006-D0952-06.bin 0x76
7. eTrexをPCにUSB接続(仮にFドライブとする)
8. F:\Garmin\ExtDataの006-D0952-05.binと006-D0952-06.binをリネーム
9. F:\Garmin\ExtDataに作成した006-D0952-05.binと006-D0952-06.binをコピー
10. F:\Garmin\TextにJapanese.gttをコピー
他にIPAexゴシックやMigMix-2Pも試しましたが、TTFのフォーマットの微妙な違いか正常に表示できませんでした。VL-Pゴシックは表示できましたが、線が細くて見づらかったです。なお、英語メニューでもフォントがあれば地図の日本語名は表示可能ですので、メニューが英語のままでいいならJapanese.gttは不要です。私は入れていません。
●参考にしたページ
Tyuruの暇つぶしBlog
life time
亀のgarmin GPS etrex30
追記 - 2014/06/18 18:06:00
結局太字フォントも入れたので、太字フォントを標準フォントとして使うのはやめました。それにともなって上記の記述を修正しました。